「自己組織化」で世界を眺める ー 東京大学 澤井哲 先生 講演会
2025年09月24日
9月18日に、2年2組の総合的な探究の時間・生命地域学において、東京大学教授で生物物理学の第一人者でいらっしゃる澤井哲先生をお招きし、「『自己組織化』で世界を眺める」と題してご講演いただきました。
雪の結晶の形がどのように生まれるのか、サッカー観戦のウェーブやSNSの流行がどのように広がっていくのか。先生は、私たちの日常に潜む現象を例に挙げながら、生物の細胞のふるまいから社会の動きに至るまで、幅広く分かりやすく解説してくださいました。
講演後、生徒からは次のような感想が寄せられました。
- 「難しい言葉だと思っていた『自己組織化』が、人口や地域の課題とつながることに気づき、生命地域学を通して地域に貢献したいと思った。」
- 「雪の結晶やウェーブの仕組みを聞いて『興奮性』という新しい考え方を知り、物理の授業でも思い出しながら学びたい。」
- 「『増幅と抑制』という関係性を考えるほど、新しいアイデアが浮かび面白かった。」
- 「SNSや渋滞の例を通して、生物学と社会の現象がつながることがわかった。」
- 「将来、昆虫の研究をしたいが、多様なつながりを考えることが重要だと気づいた。」
こうした感想からも、生徒たちが学問の奥深さを体感するとともに、自らの将来や地域の学びに結びつけようとしている姿がよく伝わってきました。
本校では、今後も第一線で活躍される研究者や社会人をお招きし、また各種の鑑賞活動を通して、生徒が“ホンモノ”と出会い、新しい視点を得て成長できる機会を大切にしてまいります。