ご挨拶
飯南高校のホームページにようこそおいでいただきました
本校は、緑豊かな「神降る 星舞う 水薫る」飯南高原の地にあり、温かい地域の方々に支えられた学校です。昭和23年、島根県立川本農林高等学校の分校として開校し、昭和38年に島根県立飯南高等学校として独立し、今年で76年目を迎えました。以来今日まで、飯南地域における唯一の後期中等教育機関として、様々な分野で活躍する人材を数多く輩出してきました。
本校の使命は「活力ある地域・社会づくりに貢献できる人材を育成する」ことです。そのために「自らの人生を主体的に切り拓く力を育成する」よう教育活動に取り組んでいます。
本校では、1学年2クラスならではの手厚い教科指導を行っています。また、就職から大学進学までの広範な進路に対応した科目選択も可能です。町内の中学校との中高一貫教育を実施し、中学での学びから高校への学びへの円滑な移行、中学校教員によるバックアップも行なっています。平成25年度からは「生命地域 飯南町」をフィールドとしたキャリア教育をスタートさせました。「生命地域」とは、自然の営みと人々の暮らしが調和した持続的に発展可能な地域を意味します。個々の人々の活動が、地域の中で有機的につながりあい、一つの生命のように秩序を保っているということでもあります。このような環境の中、グローカルな視野、地域に貢献しようとする意欲、高い発信力を身につけることを目指しています。また、近くには町営の学習支援館もあり、学校を終えた生徒達が進路目標に向けて主体的に学習を行っています。
部活動は、NHK杯で日本一となったこともある報道部や全国大会常連のスキー部、インターハイ6回出場のハンドボール部、平成27年から令和元年にかけて中国大会5年連続出場の吹奏楽部など、14の部活動や同好会が精力的に活動しています。また、平成28年にはハンドボール専用コート、県内の高校では3校しかない人工芝のテニスコートも完成しました。一昨年夏の大会では、野球部が準優勝という輝かしい成績を残しました。「飯南旋風」を巻き起こし、町をあげての応援で甲子園まであと一歩のところまで進みました。
また、昨夏は「生命地域ラボ(=有志の集まり)」で活動している「神楽愛好会」が「高校生の神楽甲子園」で舞を披露し、悲願の「日藝選奨」(第1位)に輝きました。4年目の出場で初めての快挙となりました。
平成28年2月には、県産木材を使用し、回廊式の木の香り豊かな温もりのある居住性を有する月根尾寮が完成しました。近年は、県外を含む多様な地域からの生徒たちを迎え、和やかで快適な寮生活を通し、自立・協働・貢献の精神を培っています。また、ホストファミリー制度を設け、ホストファミリーの皆様のもとで、県外出身の寮生達が地域イベントへの参加や都市部では経験できない田舎ならではの体験を通して地域の皆様との交流を行っています。
実体験や生活体験を重視し、生徒が自分で道を切り拓くための主体的な能力を高めることができるよう努力していきたいと考えています。今後とも、ますますのご理解とご支援をお願いいたします。
令和6年4月
飯南高等学校長