飯南町との連携
飯南町は町づくりの基本理念を“小さな田舎(まち)からの「生命地域」宣言”と掲げ、中国山地の自然の恵み、神戸川の源流、里山に暮らす人々の営みがあるこの町を生命地域と位置付け、“笑顔あふれるまち飯南町”を将来像として町づくりに取り組んでいます。
そうした中で、飯南町においても少子化により町内児童生徒数が著しく減少しており、各学校においては、充実した教育環境の整備や小規模校の特性を活かした特色ある教育、また保育所から高校までの保小中高一貫教育を推進しています。
中でも飯南高校は将来の地域を担う人材を育成する場として期待されているとともに、勉強、部活動、地域活動での大きな活躍は、地域の人々に勇気や活力を与えてくれています。
今後も飯南高校を飯南町の財産として位置づけ、支援を行うほか、学校、地域、行政が一体となった特色ある取組みを行います。
学力向上
町営塾「飯南町学習支援館」
- 対象:
飯南高校生、飯南町内中学生 - 形態:
個別指導、一斉授業、大手進学塾サテライト講座 - 高校生月謝:
受 講 料 5,000円/月
プリント代 1,000円/月
英数を中心に、苦手分野の克服、得意分野の強化に力を入れます。
また、大学進学等希望進路に合わせた個別指導を行い、高校生をサポートします。
寄宿舎(月根尾寮)・通学
寮費助成
寮費の一部(4万円の内1万円)を町より助成します。(住所移転を条件とする)
※平成27年度には新築の寮が完成(定員56名)
※土日開寮(長期休業中に閉寮期間あり)
スクールバス・町営バス
志学・邑智方面、大和方面(町営バスを延長)、吉田・掛合方面、角井方面、都加賀方面へは町よりスクールバスを運行しており、自宅からの通学が可能です。平日登下校便および土曜日登校便を運行しています。
また、飯南町生活路線バス、民間バスを使って自宅から通学する生徒へ通学定期相当額を町より助成します。
飯南高校支援公用車
高校専用の公用車を3台配備し、部活動遠征、課外活動の際に使用し、遠征費等の経済的負担を軽減しています。
地域交流
生命地域ラボ(飯南町をフィールドとするクラブ活動)やホストファミリー制度(県外生対象の里親制度)をはじめ地域住民の方との交流も多く、生徒が飯南町を体験する機会を設けています。地域住民の皆様も飯南高校を応援しています。
人的支援
行政や地域との連携を推進、生命地域学や生命地域ラボの充実、また生徒募集活動を推進させるため、高校魅力化コーディネーターを2名配置し、サポートを行っています。
また、校務支援員を配置し、学校便り『月根尾』の作成等を行い、教員の負担を軽減しています。
保小中高一貫教育
飯南町は小規模校の良さを生かし、子ども一人ひとりの顔が見えるきめ細かな教育を行っており、その中で、子どもたちは明るく素直に成長し、落ち着いた学校生活を送っています。
変化の激しいこれからの時代をたくましく生き抜いていく力を育成するとともに、飯南町の未来を担い、ふるさとに貢献する人材として、子どもたちをしっかりと育てていくために、保育所から高校までの18年間を見通し、学校・家庭・地域が連携しながら、一貫性のある教育を進めていきます。
目指す子ども像
「ふるさと飯南町を大切に思い、確かな学力を見につけ、健やかな体で心豊かに自立できる子ども」
保小中高一貫教育の基本的な考え
- 保育所から高校までを一つのつながりとして子どもの成長をとらえ、保小中高を通して発達の段階に応じた連続性、一貫性のある教育を行う。
- 学校・家庭・地域が共通の目的のもとで協働し、地域全体で子どもを育てる。
- 地域を担う人材の育成に向けて、ふるさと教育の充実を図るとともに、キャリア教育を推進する。
- 目指す子どもの育成に向けて、目的意識を共有しつつ、各保育所・学校の特色を生かした教育を展開する。
*「共育」子どもを育て大人も育つ
要約学習
飯南町が保小中高で取り組んでいるものの一つに要約学習があります。
町内には教育功労者表彰(県教育委員会表彰)を受賞した要約学習の専門家 烏田勝信氏が在住。飯南町内で要約学習を展開しています。
要約学習について
要約学習は「調べ学習」の際に文章を丸写している実態の打破と、プレゼンをする際に予め書いた作文を朗読する実態の打破を目指しています。
そのキーワードは、「図式力」の向上にあります。
文章を読んだり人の話を聞いたりしたとき、その内容が「構造的に一つの絵図」(全体像)になれば、「分かった!」といえます。その図式を見ながらスピーチをしたり作文をしたりすれば著作権にはかかりません。
また調べた内容を伝達(プレゼン)する際、予め作文した文章を下を向いて朗読したのでは迫力もなく、相手の理解力も低下します。。人の話は目でも聞きます。プレゼン(スピーチ)は堂々と聴衆に正対し、顔を上げて語りかけるようにしてこそ迫力も出るし、聞き手の労力もぐんと軽減されます。こういう話し方は、プレゼン(スピーチ)前に作文するのではなく、話す内容を図式化することによって実現します。図式化する作業を通して、全体像が構造化されて脳裏に残るからです。
端的な図式が手元にあれば、作文も分かりやすく書くことが出来ます。文字数も、伸縮自在に変更が可能です。図式力を身につけることで、言語活動のレベルアップにつながります。
クリックまたはタップで拡大 |
クリックまたはタップで拡大 |