12月2日、図書委員会の企画として「しおり作り」を行いました。
 この活動は、5月上旬に実施した「図書委員会企画アンケート」の結果を受けて開催したものです。参加したのは10名。部活動や寮の掃除を終えた後に集まり、図書館で制作の時間を過ごしました。

開始直後の図書館は、材料を手にした生徒たちの声で賑やかでした。スクラッチシートを削るたびに現れる色に驚き、切り絵の難しさに苦笑する姿もありました。ところが時間が経つにつれ、次第に声は少なくなり、図書館の空気は静けさに包まれていきました。生徒たちは一人ひとりが作品に向き合い、深く集中するようになっていったのです。

図書委員会2学期図書委員会企画「しおり作り」

  • スクラッチシートでは、予想外の色合いに驚きながらも、黙々と削り続ける姿がありました。
  • 押し花は、一見簡単そうに見えますが、花の配置ひとつで印象が変わります。それぞれが静かに思案しながら、自分の感性を信じて配置を決めていました。完成したしおりは、まるで小さな絵画のように華やかでした。
  • 切り絵では、難しい図案に挑戦し「なぜこの絵を選んでしまったのだろう」と苦笑しながらも、最後まで集中して紙を切り抜き、完成した瞬間には達成感に満ちた表情が広がりました。

図書委員会企画「しおり作り」

活動を終えた生徒からは、
 「本当に集中してできた」
 「こんなに素敵なものを自分が持ってもいいのだろうか」
 といった言葉が聞かれました。完成したしおりを手にした彼らは、それぞれが大切そうに作品を持ち帰り、ものづくりの喜びを噛みしめているようでした。

今回の企画を通じて、生徒たちは 想像力を形にする楽しさ、 集中して取り組むことの充実感を味わうことができました。賑やかに始まり、やがて静けさの中で深く集中する流れは、まさに高校生らしい成長の姿を映し出していたように思います。

図書委員会では、今後も生徒の皆さんが創造力を発揮し、図書に親しむことのできる企画を開催していく予定です。次回の活動にもぜひご期待ください。