12月24日に、表彰式・2学期終業式をリモートで行いました。

2学期 表彰式

たくさんの部活動や生徒が表彰されました。

  • 令和6年度島根県高等学校新人ハンドボール大会 優勝
  • 第28回島根県高等学校総合文化祭放送部門島根県大会 

   アナウンス部門 優良賞 熊本葵

   ビデオメッセージ部門 優良賞

  • 令和6年度島根県高文連高校書道展 B部門 優良賞 景山英
  • 令和6年度島根県高文連自然科学部門研究発表会 展示発表の部 優秀賞
  • 令和7年度愛鳥週間用ポスター図案コンクール 

   佳作 高岡咲季

   佳作 石田桃華

  • 全国高等学校ビブリオバトル2024島根県大会

   準チャンプ本 長島圭汰

  • 日本新聞協会主催 第15回いっしょに読もう!新聞コンクール

   優良賞 藤原佑良

令和6年度 2学期終業式 校長訓話(要旨)

 2学期の始業式では、オリンピックや夏の甲子2学期終業式 校長訓話園を題材として「スポーツの力・魅力」のお話をしたので、終業式では「カルチャーの力」についてお話をしたい。

 というのも、先ほど表彰された中で、ハンドボール部を除いてはすべてカルチャーの分野の表彰であったからである。

 この他、まだ結果は出ていないが自然科学部は「ネイチャー甲子園」に動画を作成してエントリーしており(「赤名仮面」というヒーローが赤名湿地を守るというストーリー)、さらには「世界まんがセンバツ」に応募している3年生もいる。

 こうしたカルチャーの部分で高校生同士競ってみようではないか、という機運を象徴するのが、数多くの「○○甲子園」である。もちろんこれらが実際に兵庫県西宮市の野球場で行われるわけではないが、比喩として違和感なく使用されるほど高校生と「甲子園」は相性が良い。ちょっと調べた範囲では、100に迫る「○○甲子園」があることが分かった。

 よく知られているのは、「ダンス甲子園」「書道パフォーマンス甲子園」あたりか。また、今回調べてみて「納豆甲子園」「ネイル甲子園」「溶接甲子園」という変わり種もあることが分かった。

 皆さんもよく知っているように、本校には「神楽甲子園」2連覇を達成した神楽愛好会という全国に誇る素晴らしい成功例がある。伝統的な地域文化を地域の大人の方から指導を受けて継承していくという、まさに部活動の枠組みを超えた今の教育が目指す最先端の形ではないかと思っている。

 こうしたカルチャー系の大会・コンクールは、

 ・参加のハードルが低いものも多い

 ・マニアックな分野でチャレンジできる  などの特徴がある。

 本校は小規模校ではあるが、こうしたカルチャーの分野を活用すれば、アイデア次第で学校を盛り上げていく方法はいくらでもある。例えば、先ほど「準チャンプ本」で表彰した「ビブリオバトル」は、国語の先生方の協力によって10人による校内予選を実施したが、主催した島根県教育委員会のスタッフによると、これほどの規模で予選を行ったのは飯南高校だけではないか、とのことであった。

 また、カルチャーは生命地域ラボととても相性が良い。メンバーが必要な時は、ここで仲間を集めて参加するという方法もある。

 ぜひ、新たな分野を開拓する「ファーストペンギン」になって欲しい。

 …と、本当はここで話を終える予定であったが、「カルチャー」つながりで、大変嬉しいニュースが入ってきたので報告する。

 本日の朝日新聞によると、本校の卒業生・藤原翔太さん(広島大学准教授 38歳)が「第24回 大佛(おさらぎ)次郎論壇賞(朝日新聞社主催)」を受賞された。これは、日本の社会や文化などに関する優れた論考に与えられるものであり、大変な栄誉である。受賞作「ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望」はフランス革命時代のナポレオンについて考察したものである。

 藤原さんは、高校時代野球部に所属し、部活動も大変頑張っておられたと聞く。歴史に興味を持ち、その道を究めていこうとする先輩の姿は私たちにも勇気を与えてくれる。

 早速図書館でもブースが作られるとのことなので、ぜひ手に取ってみて欲しい。