11月28日に自然科学部コラボ図書委員会企画「物語に出てくる料理を作ろう」を行い、17名の参加がありました。
今回、作ったのは、向田邦子著作のエッセイ『父の詫び状』に出てくるカルメ焼きです。9月まで放送していた朝ドラの主人公が好きな「かるやき」というと、ピンとくる方もあるのではないでしょうか。

本の紹介の次に、自然科学部の永井さんが、カルメ焼きが膨らむ仕組みや、成功させるためのポイントを説明してくれました。また、ガスバーナーの使用方法のおさらいも兼ねて火加減の実演もあり、参加した生徒は真剣に話を聞いていました。

図書委員会企画 カルメ焼き図書委員会企画 カルメ焼き

カルメ焼き作りになり、火にかけ飴状になった砂糖の中に重曹を入れ、かき混ぜたところで「わぁっ!」と声が上がりました。

図書委員会企画 カルメ焼き図書委員会企画 カルメ焼き

本文に「砂糖はまるで嘘のように大きくふくれ、笑み割れてカルメ焼き一丁上がり!」(向田邦子「お八つの時間」.『父の詫び状』.文藝春秋,1996,209p)とありますが、その場面を体感することができました。また、失敗についても書かれており、その場面を体験した生徒も…。
1つのカルメ焼きを作るのに時間がかからないため、思うような形にならなかった生徒は、原因を考え、もう一度チャレンジする姿や、翌日に何を改善したら良いのかと考える姿がありました。

大いに本の世界を体感できる企画となりました。