3年生は、家庭学習期間に入っていますが、出校日を活用して、進学・就職後に役立つ様々なセミナーを行っています。

2月12日の出校日には、三浦成人さんをお迎えし、人権教育講演会を行いました。

【『生きる』ということ】と題し、三浦さん自身の被差別部落体験をありのままに語ってくださいました。その中で、「自分だったらどうする?」と何度も問いかけられました。

人権教育講演会

(自分がその立場だったら… 自分がその状況に置かれたら… 自分だったらどう行動するだろう)と、差別について、他人事ではなく、自分事として深く考えさせられる講演会でした。

三浦さんの「差別しない人との出会い」が語られた時、(間違っていることを間違っていると言えるその方のように、強く生きられるだろうか…)と誰もが考えながら話を聞いていたのではないでしょうか。

三浦さんは、「『生きる』ということはかけがえがなく、誰にも平等。生きるという重さは皆同じ。」「差別があるんじゃない。差別する人がいるんだ。」「正しいことが分かっていても、そうではないことをしてしまうことがある。自分がどう生きていきたいのか考えてほしい。」「どんなことがあっても自分らしく生きてほしい。それがどれほど難しいことかよく分かっている。」と、自身の体験から感じるありのままの気持ちを、生徒に伝えてくださいました。

生徒の感想から、

「今までの人権教育は、どこか他人事のように考えていたところがあって、「差別はいけない」とだけ言っていた自分が恥ずかしくなった。今回の話を聞いて、差別をなくすのではなく、差別をする人をなくそうと決めた。」

「自分らしく生きるということがどれだけ大変なことか分かった。もう一度自分を見つめ直していこうというきっかけとなった。」

「このような体験を話してくださることは、決して簡単なことではないと思った。だが、自分達のために話をしていただいたことに感謝したい。」

などが聞かれました。

今後、新しい社会に出ていく3年生にとって、今後の生き方を問われた講演会でした。これまでの人権教育の積み重ねを大切にして、これから出会う大切な人のために行動に移せる強さを培っていってほしいと思います。