本校では、各学期に1回、人権週間を設けています。今学期、1年生は【言葉を大切にした 人間関係づくり】を主題に、相手の気持ちや立場を尊重しながら、自分の言いたいことを主張するスキル(アサーティブ)について学びました。いくつかの場面を想定し、どんな言葉をかけたらいいのか考え、グループで話し合いました。2年生は【部落差別(同和問題)について考える】、3年生は【結婚差別に学ぶ】を主題とし、人権教育LHR(ロングホームルーム)を行いました。

人権教育

LHRの生徒の感想からは、「自分の言いたいことを伝えるのは簡単だが、相手の気持ちも同時に考えて、お互いが傷つかず嫌な思いもしないように発言することはとても難しいと思った。一言で互いの気持ちが変わってしまうかもしれないので、しっかりと考えて言葉を発しないといけないと思った。」「差別をなくしていくためには、私たちが正しい知識を持って行動することが大切だと強く感じた。周りに流されない強い心を持ちたい。」「全員が自分の思いを大切にできて、周りもそれを尊重できる環境が大切だと思う。」などが聞かれました。こういった思いを、行動に繋げていく大切さを意識できる時間となりました。

 

今回は、島根県人権同和教育課のスタッフが来校され、LHRを見ていただいた後、教職員研修を行いました。授業を振り返り、良かった点や改善点を挙げ、次の授業改善へと繋げられるように協議しました。研修後半は、『進路保障』についての講義を受けました。自他を尊重できる姿勢を持ち、差別のない社会を実現するために、大人の人権感覚を高めていく重要性を感じました。研修の中で、人権週間や人権教育LHRはもちろんのこと、普段の生活の中での身近な話題や会話も、人権教育に繋がるという話があり、教職員として、日々人権感覚を磨いて生徒に接していかなければ、と身の引き締まる研修となりました。

生徒・教職員がお互いの人権を大切にし、学校全体がよりよいものになっていくように引き続き取り組んでいきたいと思います。