4月10日に、新任式・1学期始業式を行いました。

新任式では、岡校長をはじめ、8名の先生方を迎えました。

新任式

その後、1学期始業式を行いました。


【校長訓話】(要旨)

私の手元に3月発行の「図書館だより」がある。それによると、飯南高校の年間1人あたりの貸出冊数は11.2冊で、県内トップクラスということである。また、個人の貸出冊数でトップ3は100冊を超えており、特に1位の生徒は240冊という驚くべき数字となっている。

さて、本校では毎朝、10分間の読書活動が行われているが、どのくらい本気で取り組んでいるだろうか。私たち教職員が本を読みなさいという理由はどこにあるか。言い換えると、読書にはどんな効果があるのか。

本に書かれている「中身」が役に立つから、という回答ではおそらく皆さんは満足しないだろうし、そんなことをここで話してもつまらないと思うので、読書という行為が私たちにもたらすものについて考えてみたい。

皆さんは、一流のアスリートが読書習慣を持ち、それをパフォーマンスに繋げているという話を聞いたことはないだろうか。例えば、スピードスケートでオリンピック金メダリストの髙木美帆選手、トロント・ブルージェイズの菊池雄星投手、サッカーの長谷部誠選手、元陸上選手の為末大さんなどがその代表である。特に、菊池雄星投手は球界きっての読書家と言われ、年間300冊を目標としているらしい。

彼らがスケートの滑り方や変化球の投げ方といったいわゆるハウツーの本を読んでいるのではないということは分かるだろう。

本というのは、動画を視聴するのとは異なり、自分で時間を作り、自分で活字を追い、頭を働かせていかないと内容が頭に入ってこない仕組みになっている。一人で静かに、という状況を作らないといけないので、結果として集中力のトレーニングをしていることになるわけである。

実は、このことは朝読書の目的に盛り込まれている。「一日の始めに静かに10分間の読書をすることで、集中力を高め、落ち着いた気持ちで授業に臨むことができるようにする」としっかり示されている。

集中力とは、余計なことを考えない、雑念にとらわれない、ということでスポーツのメンタルにおいても非常に重要視されている概念である。トップアスリートの世界でなくとも、部活動であってもここ一番で集中しなくてはならない場面はいくらでもあるということは皆さんも十分わかっているはずだ。朝読書を、部活動の質を上げるメンタルトレーニングの場として取り組んでみてはどうだろうか。朝読書はお勉強だからツマラナイ、といって適当に流してしまうのはあまりにももったいない。10分でも集中すればかなりの効果が期待できるはずである。

月根尾の部活動紹介のページを見てみた。集中を掲げていた部活動が2つあった。スキー部と書道同好会である。

読む本については、最初は簡単なものからでよい。また、1冊全部読み切ろうとするから苦しくなるので、冊数でなく、読んだページ数で達成感を味わうということもあり。自分には合わないな、と思ったら、どんどん本を変えていけばよい。

どんな本がよいかわからなければ、司書の河野先生に聞くとよい。図書館には「レファレンス機能」というものがあり、皆さんからの相談を受けて回答するというのも一つの仕事として位置付けられているので、遠慮なく質問すればよい。また、勇気があれば私のところに来て欲しい。私も国語教員として30年以上勤務してきたので、アドバイスはできると思っている。

以上、飯南高校生、もっともっと本を読んでみようよ、というお話でした。

始業式


その後、担任や教職員紹介がありました。

職員紹介

2、3年生は一つ学年が上がり、新しいクラス、新しい担任など、それぞれに環境の変化があったと思います。

新年度、新たな気持ちで取り組み、良いスタートを切ってほしいと思います。