12月3日、図書委員会と自然科学部は、コラボ企画「物語に出てくる料理を作ろう!」を開催し、わらびもち作りに挑戦しました。

まず、図書館司書が、わらびもちを含めた和菓子が物語の中でどのように描かれているのか、解説をしました。おもてなしの場面や、季節の移ろいを表現する描写、さらには登場人物の心情を映し出すアイテムとして、和菓子は古くから日本の物語に彩りを添えてきました。和菓子一つ一つに込められた意味や、物語の世界観を深める上で重要な役割を果たしていることを生徒は学びました。

自然科学部コラボ図書委員会企画

一方、自然科学部員が、わらびもちの作り方や、でんぷんがどのように固まるのかを、スライドを使用してわかりやすく説明すると、参加生徒たちは真剣に聞いていました。特に、部員自ら採取したわらびの根からでんぷんを抽出したという貴重な体験談には、生徒たちから驚きの声が上がりました。両手に抱えるほどの根から、ほんの少ししかでんぷんが採れないという事実を知り、食の大切さや、自然の恵みに対する感謝の気持ちが深まっただけでなく、科学への興味も一層高まったようです。

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わらび粉に水と砂糖を加え、火にかけると、あっという間にトロトロの液体ができあがります。氷水で冷やし、プルプルのわらびもちを手でちぎる作業は、生徒たちにとって初めての体験。手の冷たさを我慢しながらも、真剣な表情で作業に取り組んでいました。

出来上がったわらびもちは、透き通るような美しい色合い。きなこをたっぷりかけて一口食べると、プルプルの食感が口の中に広がり、夢中で食べる姿がありました。自分で作ったわらびもちは、格別な味わいだったようです。

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今回の企画を通して、生徒たちは、わらびもち作りという体験を通して、物語の世界と科学の世界を結びつける貴重な機会を得ることができました。わらびもち一つの中に、食文化、科学、そして物語が凝縮されていることを知り、新たな発見があったことと思います。図書委員会と自然科学部は、今後もこのようなコラボ企画を通して、生徒たちの読書への興味や、科学への探究心を育み、幅広い分野への興味関心を深めていきたいと考えています。