7月2日に、3年1組の生態学基礎で「放射線に関する出前授業」を行いました。広島国際大学の診療放射線学科の林慎一郎教授に講師としてお越しいただき、講義や実験を通して放射線について幅広く学びました。

放射線に関する出前授業

前半は、X線や放射線、ラジウム発見などの歴史、陽子と中性子から作られる原子核の働きなど、少し難しい放射線の基礎知識をお聞きしました。

後半の霧箱を用いた実験では、目に見えない放射線の軌跡を観察することができました。また、放射線測定器を使って、校舎のいろいろな場所の自然放射線を測定しました。

放射線に関する出前授業

「放射線」と聞くと、放射能や原爆などの恐いイメージがあるかもしれませんが、2つの実験から、講義だけでは分からなかった目に見えない放射線が、自然界に当たり前に存在することが分かりました。

放射線の様々な活用例として、火山のマグマの状態やピラミッドの構造を調べたり、食物の品種改良や病気の治療に使用されたりすることを聞き、身近な存在として関心を高めることができました。

林教授は最後に、「放射線は、生活をより豊かにしてくれるもの。正しい知識を増やして自分で判断できるようになってほしい。」とおっしゃっていました。分かりやすい説明と、興味深い実験のおかげで、最後まで楽しく学ぶことができました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。