12月7日に3年1組の生徒が、学校設定科目「生命地域学」の集大成として行っている課題研究の最終発表会を行いました。【笑顔あふれるまち飯南町】を大きなテーマとし、9班に分かれて「自分達のやりたいことは?」「自分達にできることは?」「地域にとって必要なことは?」を考えながら、半年間かけて飯南町の地域課題に対する解決方法を探ってきました。

最終発表会当日は、課題研究に関わってくださった地域の方、来年度課題研究を行う2年1組の生徒、教職員を前に発表を行いました。

課題研究課題研究

10月に行った中間発表会でいただいたアドバイスを取り入れ、具体的な数値を示したり試行を重ねたりして最終発表会を迎えました。壁にぶつかり路線変更した班、地域の方に協力していただいて実現できた班など、「やりたいこと」と「できること」の間で様々な葛藤があったことが発表を聞いて分かりました。

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講評は、昨年に引き続き島根県立教育指導課の馬庭寿美代企画幹に行っていただきました。「自分達の興味関心、目指す進路から研究が始まっていることで、自分事としてできていたこと」「何のために研究しているのかという芯がしっかりとしていて、自分達の言葉で伝えられていたこと」等を評価してもらいました。また、「町の方が協力しようという雰囲気があり、的確なアドバイスをもらえることはこの地域の宝」ともおっしゃっていました。生徒からも、「たくさんの人に協力やサポートをしてもらい、人の温かさを身を持って実感することができた。」という声が聞かれ、快く力を貸してくださる地域の皆さんがいてくださることでこの課題研究を進めることができたと改めて感じました。

今年度は、課題研究が終わった後も継続的に使ったり作ったりしてもらえる方法を意識しながら、研究を進めている班がありました。引き継いで研究することで更に深めていける可能性を持っているテーマもあり、来年度に期待が高まりました。聴講していた2年1組の生徒は、「各班の飯南町を良くしていこうという思いが伝わってきた。来年度は自分達も頑張りたい。」と話していました。

課題研究の振り返りでは、「自分や地域の未来を描く創造力と、自らの考えや夢の実現に向けて計画を立てて確実にやりきる実行力が特に伸ばせた。これまでの経験や知識をもとに地域の課題について考え、それを先生や生徒、地域の方と一緒に解決に向けて行動することができた。」と書いている生徒がいて、研究を通して自分の伸ばしたい資質・能力を実感できていたことが分かりました。

ご協力くださった地域の皆様、ありがとうございました!