図書委員会では、「怪談会をしてみたい」という声があがりました。 そのアイデアをきっかけに、司書が本を選び、朗読は報道部の皆さんにお願いするかたちで準備が進みました。 委員会・司書・報道部がそれぞれの得意を持ち寄ってつくった、夏らしい企画です。

当日の図書館は、照明を少し落とし、静けさの中で朗読が始まりました。 報道部の6名が役割分担をしながら、4つの怪談・奇譚を読み進めました。 声の調子や読み方が変わるたびに、物語の雰囲気もゆっくりと移り変わり、参加した生徒たちは自然と物語の世界に引き込まれていきました。

図書委員会企画「怪談会」図書委員会企画「怪談会」図書委員会企画「怪談会」図書委員会企画「怪談会」

最後に読まれたのは、島根にもゆかりのある小泉八雲の「雪女」。 物悲しさと美しさが重なるような朗読で、幼い頃に聞いた雪女とはまた違う、原作ならではの静かな深さが感じられました。

参加者は終始静かに耳を傾け、場面ごとに想像をふくらませながら聞いている様子でした。 暑い季節に、ひんやりとした空気が流れ込むような時間になったと思います。

今回の怪談会では、朗読ならではの声の力が、物語への没入を生み出していました。 朗読は、言葉の響きや間の取り方によって、聞き手の想像力や共感力を引き出すと言われています。 今では、さまざまなツールで朗読を楽しむことができ、読書が苦手な人でも、物語に入り込むことができます。

こうした「聞く読書」の魅力を感じてもらえる機会をつくれたことが嬉しく思います。 今回の怪談会をきっかけに、物語の世界を楽しむ方法がひとつでも増えていたら、何よりです。