5月20日に、1年生が総合的な探究の時間で「地域を知る」授業を行いました。

まず、飯南高校の特色ある教育の一つである「生命地域学」について、永瀬コーディネーターから話を聞きました。

「生命地域学」とは、『生命地域宣言』をしている、飯南町をフィールドとするキャリア教育です。飯南高校独自の学校設定科目で、「関わる力」「描く力」「発信する力」を身につけ、自らの人生を主体的に切り拓いていくために、様々なカリキュラムを組んでいます。

総合的な探究の時間「地域を知る」

今回の「地域を知る」授業では、飯南町への興味・関心を高めるための活動を行いました。

前半は、トークフォークダンス(フォークダンスのように円になり、ペアになって話し合う)。「暑いのと寒いの、どちらが好き?その理由は?」などの緊張をほぐす質問から始まり、「自分の故郷の好きなところは?」など、これから学ぶテーマに触れる質問に変わっていきました。

次々と質問やペアが変わっていく中で、生徒達はだんだんと自分の考えをまとめて伝えることに慣れ、聞き手も相手の考えをより深く知るために質問したりして、時間いっぱい関わろうとする姿が見られました。

「自分のことも改めて知ることができた。」「自分の考えとは違うこともあり、考え方が広がった。」「楽しみながら会話ができてよかった。飯南町の良さが再発見できた。」「相手の新しい発見があった。自分の意見を相手に伝える難しさも感じた。」「いつも話している人以外にも、もっと話しかけて色々なことを知りたいと思った。」などの感想が聞かれ、クラス全体の繋がりも深まったようです。

総合的な探究の時間「地域を知る」

後半は、町内にある連携中学校(赤来中学校・頓原中学校)出身の生徒5人ずつが、中学校で行ってきた課題研究のプレゼンテーションを行いました。1年生の中で、連携中学校の生徒は約半数。あと半数は、町外や県外から入学している生徒です。

総合的な探究の時間「地域を知る」

飯南町へのイメージを深め、中学校までの学びを高校に繋げるための発表を、生徒達はメモを取りながらとても真剣に聞いていました。地域の方と積極的に関わり、課題解決に向けて動いてきた取り組みを聞いて、「人それぞれ着眼点が違っていて、研究方法も個性的で面白かった。」「どの人もインタビューやイベントをやっていて、いろいろなことに挑戦していてすごいなと思った。」「自分も地域のために何ができるか考えていこうと思った。」「飯南町は、地域の方とたくさん関われるいい町だと思った。私も、飯南町をいい町にできるように、いろいろな活動をしていきたい。」などの感想がありました。

高校では、個人ではなく、グループで課題研究を行っていきます。町内生と町外生が力を合わせ、様々な発想で探究し、「関わり」、「描き」、「発信して」いってほしいと思います。