4月21日に、寮生を対象に、ホストファミリーであり長年外部舎監としてもお世話になっている門眞一郎さんから、寮生活をより豊かなものにするためのお話を聞きました。

~門さんのお話から~

「郷に入れば郷に従え」という言葉があり、これはローカルルールの大切さを表している。中でも、誰もが安心して過ごしていくためには“これはやっちゃだめ”という事柄をしっかり覚えておくことが大事。1年生はわからないことを上級生に聞き、上級生がしっかりと下級生の面倒をみることで、自分たちでより良い寮生活をつくってほしい。皆さんには憲法でも保障された自由があるが、これは「公共の福祉に反しない限りの自由」であり、一つ屋根の下でみんなが生活するためには自由とわがままの違いを理解することが大切。

自分は高校生活を大田高校の寮で送ったが、中には理不尽な先輩もいた。しかし、ある一人の先輩が「悪しき習慣は自分の代で終わらせる」という強い信念で行動してくれたおかげで、その後の寮生活は自分にとって安心で楽しいものに変わった。寮生活を送る中で“それはちょっと違うんじゃない?”と感じたことは、3年生を中心にしっかりと話し合い、3年生が模範となって正しい姿を示してやることが大切。

自分は大塩平八郎が好きである。大塩は、米を抱え込んだ商人や役人を襲撃するという現代でいえばクーデターを扇動した人物であるが、その心には「苦しんでいる民衆を救う」という正義の心があった。みなさんも自分中心ではなく、みんなの幸せを考えられる人であってほしい。

寮生のつどい

この話を聞いた寮生からは、「みんなが寮を良くする意識が大切だと思った」「今日から自分を改めて寮生活を楽しんでいこうと思う」「後輩をリードし、手本となる行動を取れるようにしていきたい」などの感想がありました。この気持ちを大切にして、一人ひとりの意識を変えていってほしいと思います。

 

また、スクールカウンセラーの菅高志先生には、気持ちよく寮生活を送るために、エクササイズを通じて関係を深めるきっかけ作りをしてもらいました。自分を知り、自分のことに気づく活動と、人のことに気づくための活動を行い、心落ち着かせゆったりとリラックスした状態を作ったり、2人組になって気持ちを合わせてエクササイズをしたりしました。

寮生のつどい寮生のつどい

エクササイズを終えた寮生からは、「相手を気遣い相手からも気遣ってもらう気持ち良さを感じた」「触れ合う機会があまりなかった寮生とも触れ合うことができて新鮮だった。楽しく活動できた」等の感想がありました。

 

その他に、「先輩後輩、同級生とも関われるのが寮の良い所」という思いも聞かれました。様々な関係作りをしていく中で、お互いに気持ちよく過ごせるようにルールを守り、気遣う気持ちも大切にしながら、誰もが過ごしやすい寮づくりをしていきましょう。