月根尾寮の舎監を紹介します。今回は10年目の勤務になる門さんにインタビューをしてみました。

門 眞一郎さん

月根尾寮

 

 

舎監をはじめられたきっかけはなんでしたか

 

平成26年から民間舎監を導入されることになり、町の高校支援員から打診がありました。私自身も高校の時寮生活を送ったこともあり、施設警備の経験もあったので応募することにしました。

 

 

◆門さんは今年10年目で1番長く月根尾寮の舎監をされていらっしゃいます。この10年で変わったなと思うところはありますか

 

初めの頃は自分の子どもと同世代の寮生と接していたので、寮のお父さんのつもりでいたが、10年過ぎて寮のおじいさんになってしまいました。

 

 

◆舎監をしていて大変なことはなんですか

 

過去には火災報知器が誤作動して現場を探して走ったり、地震が起こって建物に被害が生じたこともあり大変でした。

今は何よりも寮生の急な発熱が一番大変です。

 

 

◆舎監をしていてうれしいことはなんですか

 

中学から卒業までの三年間、その成長ぶりには目を見張るものがあります。月に3~4日と言えども、3年間ともに過ごし、卒業の日を迎えるとき大きな感動を与えてもらいます。

 

 

◆この10年で月根尾寮での1番の思い出はなんですか

 

1年の女子寮生が半夏祭り(7月にある飯南町の地元のお祭り)に行って、『花火は見られないけどたこ焼きとりんご飴が買えてよかった』と19:00のバスに飛び乗って帰ってきました。私はバスを見送りながらとても切ない気持ちになりました。

それから2年半の時をかけて生まれたのが地域の人が親代わりになって祭りなどに同行するホストファミリー制度です。この制度発足については当時の吉田校長先生をはじめ教職員の皆さんの大変な努力があったと聞いています。そして今では寮からバスが出て、花火が見られるようになりました。

 

 

◆寮生に期待することはなんですか

 

自分で掃除、洗濯をし、朝食を必ず食べる習慣を身につけることは大切です。身についた習慣を守り、前向きな人生を送ってもらいたいです。

 

 

◆寮生へメッセージをおねがいします!

 

新入生が入ってきたら、初めに話すのが『郷に入らば、郷に従え』、『一期一会』、『君が代』の意味です。3つの言葉に添えてそれぞれ次のことを話しました。

 

・寮には寮のルールがある。各部屋には各部屋のルールがある。先輩にまずしてはいけないことを聞いてください

・縁あって全国からこの寮へ集まったのだから、縁を大切に仲良く暮らしてほしい

・古今和歌集にあるこの歌は、ひとりひとりは小さな存在だが、団結しすれば1000年も8000年も繫栄するともとれるめでたい歌です

 

 

一つでも良いから記憶に残しておいてほしいと思っています。

 

 

 

 

門さんありがとうございました。門さんには舎監としてだけではなく、ホストファミリーとしてもお世話になっています。今後もよろしくおねがいします。