6月18日に、3年生を対象にプロジェクト学習講座を行いました。講師にシンクタンク未来教育ビジョン 代表 鈴木敏恵氏をお迎えしました。

プロジェクト学習講座

プロジェクト学習とは、学習者がチームを組み、自分たちで課題を設定して解決していく学習法です。鈴木先生は、ビジョン・目的「何のために」と、ゴール・目標「何をやり遂げたいのか」をはじめに明確にし、常に意識して取り組むことが大切だと仰っていました。今回は、ビジョン「この教科おもしろい!と苦手な人もワクワクして関心をもつ」ために、ゴール「教科書のここにインターネットを使おう!」と設定し、3年生が10班に分かれて担当する教科の教科書を参考に、授業内容を考えました。

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班ごとに、どの内容や場面でインターネットを使えば授業がより効果的で分かりやすくなるのか考え、模造紙にまとめて発表をしました。

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国語・・・古典は、俳句の情景や建物の配置図、服装等をインターネット画像で見ることでイメージが湧きやすく、記憶に繋がる

数学・・・数列を銀行の金利の例で考えることで生活と数学を結び付けて考えることができる

英語・・・事前に動画等で内容を知っていると、興味が深まり、関心を持って英文を読むことができる

理科・・・音のドップラー効果は文章で読むだけでは分かりにくいが、一度耳にするだけですぐ理解でき、記憶に残る

社会・・・教科書の統計データ等は古いものもあるが、インターネットを使うとすぐに最新の情報を見ることができ、教科書のデータと比較することができる

などを生徒がプレゼンテーションしました。

プロジェクト学習講座

発表を通して、教科書だけでなくインターネットを活用することで、生活と教科の繋がりを意識でき、より身近なものに感じられることが分かりました。また、効果的に写真や図、動画を活用することで印象に残り、記憶や意欲に繋がることも多くの班が発表で伝えていました。

 

今後必要となる力として、【目標設定力、課題解決力、情報を見極める力、イメージ力、コミュニケーション力】等がありますが、プロジェクト学習を通してそれらの全ての力を培うことに繋がりました。そして、それらの力の基となるAIには負けない“未来を生み出す力”を育むために、ビジョンとゴールを明確に描くことを今後も大切にしていきたいと思います。

3年1組の生徒は、このプロジェクト学習の考え方を、これから取り組む『生命地域学 課題研究』に繋げていこうと考えています。また、今回の生徒の発表を参考にして、教員も効果的なICT機器の活用法を再考し、授業改善に繋げていきたいと思います。