飯南高校は、本校独自の学校設定科目「生命地域学」や総合的な探究の時間に、飯南町をフィールドとした様々な体験活動や課題解決型学習を行っています。

4月23日は、1年生を対象に、総合的な探究の時間で「地域を知る」授業を行いました。

始めに、魅力化コーディネーターの永瀬さんから、「生命地域学」についての説明を聞きました。「関わる力」「描く力」「発信する力」の3つの力を身につけ、自らの人生を主体的に切り拓いていくために、1~3年生まで、様々なカリキュラムが組まれています。

地域を知る

その後、1年生で輪を作り、トークフォークダンス(フォークダンスのように、どんどん相手を変えて対話をする)を行いました。「自分を野菜に例えるなら?」などの気持ちをほぐしていく質問から始まり、「自分の故郷の好きなところは?」と、これから学んでいくテーマに触れる質問に移っていきました。質問の答えとその理由を考えながら、自分の考えをまとめ、相手に伝わるように話そうとしていました。入学してから2週間ですが、次々と変わる相手と向き合って、時間いっぱいコミュニケーションを取ろうとする姿が見られました。

地域を知る

生徒からは、「正誤関係なく自分の意見や相手の意見を尊重して、話し合いをすることができた。」「お互いの価値観や感じ方を知ることができた。」「似たような考えを持っている人や全然違う考えを持っている人がいて、考えを深めることができた。」「人それぞれ考えていることは違うということを改めて知ることができた。これから少しずつたくさんの人と話せるようにしたい。」などの感想がありました。

 

後半は、連携中学校(頓原中学校・赤来中学校)出身の生徒3人ずつが、卒業研究で取り組んだ課題研究のプレゼンテーションを行いました。食物、福祉、イベント関連など、様々な分野のテーマがあり、生徒はメモを取りながら真剣に聞きとっていました。町外・県外出身の生徒も飯南町や探究的な学びを知り、イメージを持つことができました。

地域を知る

「飯南町の魅力や良いところを生かした生命地域を中学校の時に考えていて、高校でも更に、この力をクラス・学年みんなで伸ばしたいと思った。」「生命地域学について新たな視点や目標がわかった気がする」「全員違う趣旨で内容も全然違うことだったけど、みんな地域のことや将来のことを考えながら作っていたのですごいと思った。」「この学年で、町内外問わず、これからみんなで力を発揮できるように、生命地域学で多くの力を付けていきたいと思った。」などの感想から、学年全体で協働して地域を学ぼうとする意欲の高まりを感じました。

5月には、飯南町を知るための「飯南町バスツアー」が計画されています。今後のカリキュラムでも、飯南町の魅力や課題を様々な視点で見ながら、気づき、考え、行動していってほしいと思います。