生命地域学の集大成である課題研究に、5月から取り組んできた3年1組。10月に行った中間発表会でいただいた質問や意見を踏まえ、2か月間再考して12月21日の最終発表会に臨みました。当日は、たくさんの地域の皆様が来場してくださり、質問や感想をいただきました。聴講した2年1組の生徒からも積極的に質問が出ており、3年1組の生徒は質問に答えることで自分達の研究にじっくりと向き合う時間になりました。

課題研究最終発表会

講評では、島根県教育指導課の馬庭寿美代企画幹から、「どの発表も実践に結びついている」こと、「データをもとに現状分析できている」こと、「原稿を見ずに自分の言葉で発表したり質問に答えたりしている」ことを評価していただきました。以前飯南高校で勤務されていた馬庭企画幹は、「地域の方々が協力して一緒に活動してくださる、これが飯南町の良い所。飯南高校の魅力。」とも話されていました。生徒の発表から、研究を進めていく中で困難に直面し、課題設定をやり直した班がほとんどであったことが分かりました。それについても、「社会に出て課題にぶつかった時、今回学んだ判断力、チーム力、コミュニケーション力等は役に立ってくる。」とおっしゃっていました。

講評でいただいた言葉は、生徒の感想にも表れていました。「電話では、協力を依頼したい相手の顔が見えない状態なので、自分達がその活動をしたい理由や思いなどをしっかりと言葉にしないと伝わらなくてとても大変だった。しかし、それを繰り返すことでコミュニケーション能力をつけることができたと思う。地域の方と関わることができ、とても楽しかった。」「地域の方と交流ができ、良い経験になった。3人で協力し、悔いのない発表ができた。反省点はあるが、この生命地域学での経験は、必ず将来に役立つと思う。」(3年1組の生徒の感想から) 

来年度課題研究を行う2年1組の生徒からは、「飯南町というフィールドの中で、これだけの問題点や解決策、魅力がたくさんあり、見ていてとても勉強になった。3年生になったら、自分も何か飯南町に貢献できるように、地域を活性化させていきたい。」という感想が聞かれました。

また、地域の方や講評者から、「より良いものにするために磨きをかけ、続いていく研究に!」という意見をいただきました。2年1組の感想からは、引き継いでいきたいと思う研究内容が多くあったことがうかがえ、課題研究の内容を更に深めてくれることに期待が持てました。

ご協力くださった地域の皆様、ありがとうございました!