「吹け 飯南の風」が伝えること

~生徒会誌「月根尾 67号」巻頭言より~

 

学校から帰宅する時にいつも目にするのは、グラウンドの看板文字「吹け 飯南の風」です。今、飯南の風が吹いているのだろうかと自分の行いを顧みることになります。生徒の皆さんは看板を見て、何を思ってくれているのでしょうか。

 

看板ができたのは平成26年8月4日、つまり現3年生が1年生の夏のことです。グラウンド看板には「飯南高等学校」と書いてありましたが、風雨に晒され文字が見えづらくなっていたので刷新することにしたのです。

 

看板文字を決定するに当たっては、次の条件を設定しました。生徒が飯南高校生としての自覚をもつこと、学業や運動に励もうとする意欲を高めること、生徒を鼓舞すような意味を持たせること、文字数は6文字とすること。そうして決まった文字や看板に込た思いは次のとおりです。

 

(1)文字に込めた思い

生徒・・・・部活動、課外活動、学習活動など全員が一生懸命取り組み、地域や校外にアピールできる実績を出す。

教職員・・保護者や地域と連携し他校に負けない教育活動を行う。

学校・・・・校訓にもある「進取」「創造」を意識し、時代に適応した取り

組みを行い、飯南高校の特色を打ち出す。

 

(2)色に込めた思い

「吹け」   → 赤~茶 ・・・飯南の土を表現。

「飯南の風」→ 青~紺 ・・・飯南の空、川などを表現。

(支柱    → 緑 ・・・飯南の植物を表現。)

※この3色で土、空・川、植物 つまり自然豊かな「生命地域」を表現する。

 

(3)字体(フォント)に込めた思い

ゴシック・・・たくましさを表す字体。遠くからでも目立つように。

斜体・・・・・・あたかも風がふいている様を斜体文字で表現。

 

看板ができてからの3年間は、ハンドボール部やスキー部のインターハイ出場、県総体男子総合優勝・女子総合2位、野球部の全国高等学校野球選手権島根大会ベスト8、報道部の創作ラジオドラマ部門全国3位入賞、吹奏楽部の吹奏楽コンクール中国大会2年連続出場など数々の部活動の活躍がありました。また、新しい月根尾寮の完成・増築、テニスコートやハンドボールコートの改良復旧、ICT機器の導入など、環境整備の充実も図ることができました。さらに町外・県外からも生徒が増え、ここ3年間は全校で200名前後の生徒が集う学校となりました。本校のキャリア教育「生命地域学」も「気づき→考え→行動する」学習活動が形になりつつあるところです。

 

風は年によって時には強く時には弱く吹くこともあるでしょうが、毎年同じ方向に吹く風は、「校風」という伝統になっていくことでしょう。今吹いている風、これから吹かせたい風を意識しながら学校生活に臨んでもらいたいと思います。ひとりの風は小さなものでもそのベクトルが揃えば大きな風になります。数年後あるいは10年後には飯南高校にはどんな風が吹いているのでしょうか。

 

最後に「月根尾」の原稿依頼や編集に携わった生徒会執行部の皆さん、お疲れさまでした。同時に本誌作成に関わった全ての皆さん、ありがとうございました。本冊子もまたひとつの飯南高校の「風」です。どんな風を感じることができるのか楽しみにして拝読しようと思います。

 

平成29年2月20日

島根県立飯南高等学校
校長 吉 田 彰 二