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お知らせ 2017-04-11 【校長より】入学式の言葉

平成29年度 入学式の言葉

 

 季節はゆっくりとページをめくりました。ついこの間までの銀世界も今はすっかり姿を変え、ここ飯南の里にも春の息吹が確かに感じられるようになりました。

 この佳き日に、飯南町長 山碕英樹様 はじめ、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、そしてまた、たくさんの保護者の皆様にお越しいただき、ここに平成二十九年度、島根県立飯南高等学校入学式を挙行できますことは、まことに喜びにたえません。高段からではございますが厚く御礼申し上げます。

 

 先ほど入学を許可した62名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんを心より歓迎いたします。人生初めてとも言える試練を見事乗り越え、今、晴れやかな気持ちで入学式に臨んでいることは皆さん一人一人の努力の成果に他なりません。しかし、自分がここまで歩んだ道には、ご家族をはじめ、小中学校の先生方、町外から進学した皆さんにはその橋渡しをしてくださった方々など、皆さんに関わりのあるすべての方々の愛情とお力添えがあったことを忘れてはなりません。これからも感謝の気持ちを持って高校生活の第一歩を踏み出してください。

 保護者の皆様お子様のご入学おめでとうございます。お子様のご成長に喜びもひとしおのことと思います。今日から住み慣れたご自宅を離れ寮生活を始める新入生もたくさんいらっしゃいますが、ここまでの道のり、そしてこれからの道のりに、さぞ思いを馳せていらっしゃることでしょう。

 

 さて、本校は昭和二十三年に赤名分校、頓原分校としてそれぞれ開校し、来年度創立70周年を迎える、校歌にも謳われる大鵬はばたくこの地域を支える学園であります。その間、関係各方面から絶大な支援を得ながら今日まで歩んで参りました。ここに学びここから巣立っていった同窓生は四千五百人を数えます。幾多の先輩方がこの地で青春の汗を流されたことでしょう。誇り高き伝統を築いてきた学校であります。

 本校は、「自立・友愛・進取・創造」を校訓と定め、精力的に教育活動に取り組んでいます。新入生の皆さんも高い目標を持ち、高校生活の三年間、試行錯誤を重ね、仲間と切磋琢磨しながら自らの力を伸ばしていってほしいと願っています。

 

 さて皆さんの門出となる入学式に当たり、私は皆さんに三つの言葉をはなむけとして贈りたいと思います。
 まず第一は、「学校は学ぶところ」ということです。
 学校とは文字通り学ぶ場、学舎(まなびや)ですが、みなさんが学ぶのは決して机に向かって教科書を開くことだけではありません。もちろん授業は最も大切な教育活動には違いありませんが、「学ぶ」ことはほかにもたくさんあります。部活動、学園祭をはじめとする学校行事、飯南型キャリア教育ともいえる生命地域学、本校を支えてくださるこの地域の先生ともいうべき方々との交流、寮生にとっては先輩や友人との貴重な時間など、高校時代に情熱を傾けられることが数え切れないほどあります。そういった学ぶ場面で忘れてはならないのは、生徒同士もお互いに学び合い、教え合い、啓発し合うということです。どういう状況でも常に学ぶ姿勢を貫いていただきたいと思います。

 

 第二は「人権を尊重する」ということです。
 人には誰にも他人に受け入れられたいという願いがあります。しかし、残念なことに現実の世界では、他者を受け入れることを拒絶することが多いのも事実です。人は人との関わりの中で人として豊かに成長するものです。

 もし、人に優しく受け入れて欲しいと思うなら、その人は自分も他の人を優しく受け入れなければなりません。その関係にはどこまでも終わりはありません。人をあるがままに受け入れるということは、言葉で言うのはたやすいですが、実践するのはそんなに簡単ではありません。考え方の違いや、習慣の違いなどによって人は簡単に人を遠ざけます。
どうか一人ひとりがお互いの人権を尊重する生きた場として本校を捉え、その実践の経験を将来社会に広げていって欲しいと心から願っています。

 

 第三に「自ら行動する」ということです。
 皆さんは、ジョン、フィッツジェラルド、ケネディという名前を聞いたことがありますか。若くしてアメリカの第三十五代大統領となり、国民に絶大な人気を誇り、世界平和に貢献した偉大な人です。彼は大統領就任式の演説で、国民に向かって次のような言葉を残しました。
 『国家があなた方に何が出来るかを問うてはなりません。あなた方が国家のために何が出来るかを考えてください』
 皆さんは飯南高校に入学してどんなことを教えてもらえるかなあと思っているかもしれませんが、むしろあなた方一人ひとりが、自らこの学校で行動して、何を学んでいくのかを考えてください。以前、記者会見で大リーガーのイチロー選手が言っていました。『僕は応援よろしくとは言いません。応援してもらえるよう努力するだけです』と。飯南高校でもひたむきに努力する皆さんを全力で応援します。まずあなた方自身から行動しましょう。

 

 以上、皆さんにお話した三点、「学校は学ぶところ」「人権を尊重する」「自ら行動する」-ということを胸に焼き付けておいて欲しいと思います。

 

 最後になりましたが、保護者の皆様、私ども教職員一同は、飯南高校に誇りを持ち、生徒一人ひとりが入学して良かったと思える学校を目指しています。そして保護者の皆様にも、お子様を入学させて良かったと言っていただけるよう、時に熱く、時に厳しく、全力で正面から向き合う所存でございます。
 とはいえ、教育というものは家庭と学校とがともに力を合わせてこそはじめて成立するものです。保護者の皆様には、家庭での教育や生活習慣について、どうか今一度振り返っていただきますとともに学校との連絡を密にしていただき、本校の教育目標や方針にご理解を賜り、ご協力をいただきますよう、せつにお願い申し上げます。

 

 新入生のみなさんのこれからの三年間が一生の宝ものとなることを祈念して式辞といたします。

 

平成二十九年四月十一日
島根県立飯南高等学校
校 長  秦  勉

 

全体

校長式辞

校長式辞

町長祝辞

飯南町長より祝辞をいただきました

在校生代表歓迎の言葉

在校生代表歓迎の言葉

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