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お知らせ 2017-03-27 【校長より】ツバメの来る学校~離任式のことばから~

ツバメの来る学校
~離任式のことばから~

 

 先ほど紹介した9名の教職員の皆さんに続き私も本校を離れることになりました。本校では3年間勤務させてもらいました。これが皆さんへの最後のことばとなります。

 

 先ほどは離退任される先生方から挨拶をいただきいました。飯南高校は誇りのもてる学校だということを述べられた先生もいらっしゃいました。私もそう思います。母校に誇りを持てる人、自分に誇りの持てる人は強いと思います。自信をもって生きていけると思います。私も勤務期間中、飯南高校の活躍についていろいろな人から讃辞をいただきました。私はいつも、それは生徒が頑張っているから、教職員がすばらしいからと答えています。皆さん自身も母校に、そして自分に誇りを持てる人になってほしいと思います。

 

 さて、私が思う飯南高校の誇りとは、ひとことで言えば「やさしさ」です。飯南高校に初めて来て心を動かされたのは、ある生徒が田んぼの中の路上で挨拶してくれたことでした。。車で運転しているどこの叔父さんかわからない私に自転車を止めて挨拶してくれたからです。これが飯南高校生との最初の出会いでした。飯南高校に対するこのイメージは、本校での生活が始まっても変わりませんでした。ちなみに、私が学校校門につながる坂道での挨拶に驚いたのは後日のことです。

 

 挨拶や集会の時の人の話を傾聴する態度は人に対する「やさしさ」、掃除を熱心に行うことは校舎に対する「やさしさ」、校歌を大きな声で歌えることは母校に対する「やさしさ」です。

 

 実は、この「やさしさ」は、私や先生方や地域の方々が思っているだけではありません。先日、報道部の人が、昨年の鵬雲祭パンフレット巻頭言についてインタビューがしたいと校長室にやってきました。巻頭言には本校に飛来するツバメに関することを書いていました。

 

 ツバメはどんな所にでも巣をつくるわけではありません。緑があり水があり巣をつくるためのよい土があり、餌となる虫がいなくてはなりません。つまり自然です。生命地域飯南町の自然がぴったりのようです。それに加え、人が住む建物がなくてはなりません。なぜならツバメは、危害を及ぼす動物が来ない場所を選ぶからです。人が居ればツバメに危害を及ぼす動物は来づらくなります。ツバメが巣くう条件は、それだけではありません。そこに住む人が好意的にツバメの営巣を見守ってくれる環境が必要です。昔は、このような理由からツバメが来る店は繁盛すると言われ、縁起がよいとされていたようです。

 

 本校にはツバメの巣が40数個あります。中にはベランダの上にあるために糞が落ちるところもあります。皆さんはそれを我慢してきれいに清掃し、ツバメの巣立ちまで大切に見守っていてくれました。

 

 ツバメが飛来し中庭の上空を舞う姿が見られる限り飯南高校の「やさしさ」は引き継がれていると思います。逆にツバメが来なくなるとき、飯南高校は「飯南高校」でなくなるときだと思います。こんなにツバメが来る学校は他にないと思います。ツバメが4月にまた飛来したら飯南高校の「やさしさ」を意識ししてほしいと思います。そしてそれを誇りに思い、さらに深みのある「やさしさ」を皆さんの心の中に育みながら、学び励んでもらいたいと思います。私にとって飯南高校での3年間は、皆さんとともに深い学びができた3年間でした。ありがとうございました。

 

平成29年3月24日

島根県立飯南高等学校

校 長    吉 田 彰 二

HP

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